NHK朝ドラに見る女性のスマート・キャリア

こんにちは。綺羅女プロデューサーOkeiです。 綺羅女とは、自分の足で自分らしい生き方(キャリア)をスマートに選び、 幸せを自らGETできる女性です。 NHKの朝ドラにはそのヒントが満載! Okeiがキャリア・コンサルタント目線で朝ドラの登場人物の女性と、 周りを取り巻く人間模様をウォッチング! 女性の幸せな生き方を、勝手に楽しく語ります♪

NHK連続テレビ小説の登場人物から女性の幸せを考えます

NHK連続テレビ小説「あさが来た」第156話(最終話)から学ぶ女性のスマート・キャリア

綺羅女プロデューサーOkeiです。

今日もキャリア・コンサルタントの立場から

NHK連続テレビ小説のポイントに光を当ててみましょう!


今回の「あさが来た」から学ぶ

女性のスマート・キャリアのテーマは

 

「慮る」


です。

 

 

ついに、最終回となってしまいました。

もっともっとあさが残したものの行く末を観たかったです。

 

中でも、宜ちゃんはすっかり立派になっていて頼もしかったですね。

あさの思いは会社や女子大学校など、目に見える形にもなっているし、

あさが関わった人たちの、それぞれの胸の内にも刻み込まれているように見えます。

 

あさが大阪で商いに関わり始めた頃は、女性が商いに関わることについて

ドラマでは描き切れないくらいの嫌がらせや悪評があったんだろうと思います。

 

商いが好きで好きでたまらない、こんな面白いこと、やめてたまるか、

という、あさ自身の興味や好奇心から動いていたことも大きいと思いますが、

それだけではなく、ここで踏ん張ることが未来の女性たちの

新しい道を切り開くことになるのだという思いも相当強かったのだと思います。

 

あさが女性を集めた勉強会で話していた中で

 

みんなが幸せになるための武器は

「人の心を慮ることのできる優秀な頭脳とやらかい心」

 

だと言っていました。

 

これは単に、その場その場での対応のことだけではなく、

「遠慮」という意味も込められているのでは・・・と感じました。

 

普段私たちが使う「遠慮」という言葉は、

「控えておきます」

「引き下がります」

などという意味合いが強いのですが、

「遠きを慮る」という意味をじっくりと考えると、

なんともあさの行動にぴったりだと感じるのです。

 

例えば・・・家やオフィスの片づけを例に考えてみましょう。

とても忙しいときは片づけなんてしている暇はない!と思ってしまいがち。

でも長い目で見ると(遠きを慮ると)

整理整頓ができている方が作業効率が上がり、

物を探すのに無駄な時間を使うこともない。

ならば、今10分間だけ片づける時間を取った方がいいのではないか?

 

また、こんな例もいかがでしょうか。

 

目の前にはおいしそうなケーキがある。食べたい!

でもどう考えてもカロリーが高い!

こんな生活を繰り返していては(遠きを慮ると)

未来の自分は見た目が悪くなるだけではなく、

健康にも良くないのではないか!

未来の美しく健康な自分のためにやめておこう。

(自分に言い聞かせているOkei)

 

これらも、身近な「遠きを慮る」行動ではないでしょうか。

 

今自分が取り組んでいることが、将来どんな形で

周囲の人や世の中に影響を与えるのかを考え、

周りからどんなに反対されても批判されても嫌われたとしても、

やる価値があるのなら、やるべきではないのか。

そういう思いであさは行動してきたのだと感じました。

 

加野屋が両替屋だったころ、銀目廃止の騒動で、

苦しい中顧客にはきちんと払い戻しをしようと決意した時も、

大ばくちだと言われながらも九州の炭鉱を買い取り、

自ら危険を顧みず鉄砲を携えてまで出向いて行った時も、

加野屋を両替屋から銀行へと切り替えた時も、

女子大学校を作るために、みんなに批判されながらも

必死に寄付のお願いに回っていた時も、

わが子のように育ててきた炭鉱を、売りに出すと決めた時も、

 

「今」ではなく、「遠きを慮る」ことで決定をしてきた様子が表れています。

 

女性の柔らかい心で、遠きを慮り、それを行動に移すことで、

女性だけではなく男性も生きやすい未来ができるんですよ、と

そんなメッセージを、Okeiはあさから受け取りました。

 

しばらくは「あさが来た」ロスにおそわれそうですが、

次の朝ドラもまた楽しみです。

このブログでは、次の朝ドラ「とと姉ちゃん」のコラムも

引き続き書いていきますので、お楽しみに♪

 

 

 

文庫版 小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯 (潮文庫)

文庫版 小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯 (潮文庫)