NHK連続テレビ小説「あさが来た」第65話から学ぶ女性のスマート・キャリア
綺羅女プロデューサーOkeiです。
今日もキャリア・コンサルタントの立場から
NHK連続テレビ小説のポイントに光を当ててみましょう!
今回の「あさが来た」から学ぶ
女性のスマート・キャリアのテーマは
「本当のイクメン」
です。
今回はかっこいい人が多すぎて、ずっとうるうるしながら観ていました!
ポイントにしたいところがいっぱいあるけど、
Okeiはやはり、新次郎に焦点を当てます!
あさが千代を抱っこしているのを、寝そべりながら見て
「こないしてると、まるで普通の夫婦みたいだすな~」
と言ったり、銀行の話をするあさを見て
「ふっ・・・やっぱり普通やあらへんがな・・・」
と話す新次郎の胸の内は、本当はどうなんでしょうか。
とても気になります。
でも、本当の胸の内がどうであれ、新次郎の振る舞いはこれぞ
「本当のイクメン」
あさが炭坑に行く準備をしていて
「千代は?」
「連れて行きます」
「あほ!」
と来たときは、ああ、新次郎もやっぱり・・・
「こんな小さい子がおるのに、それでも母親か!
千代の世話は誰がするんや?」
と、ごくふつ~~~~~~~~~~~~の、
一般的~~~~~~~な日本人男性の反応をするのか・・・
とげんなりしたら!
「千代のことは、わてにまかしとき」
「わてかて千代の親やで」
それだけでも涙がぶしゅ~~~っと出るほどの感動なのに、
さらに、炭坑に同行するという、もしかしたら恋敵かもしれない五代さんに対して
「どうぞ、妻を、よろしゅうお願いいたします」
と深々と頭合をさげて二人を送り出してしまう潔さ、
かっこ良すぎて倒れてしまいそうです!
あなたにとって「イクメン」って?
育児を「手伝って」くれる人?
この「手伝う」という感覚が、根強い意識を表しています。
家庭は夫婦で支え合うもの。子どもは夫婦二人の子ども。
なのに、家事や育児を男性がすることを「手伝う」なんて言ってしまう意識が
ある限り、いくら政府が旗を振っても女性は外に出られないんだってば!
その意識は男性だけにあるのではなく、女性にも根強くあります。
事実、Okeiも子どもを置いて仕事に行くときに、
どれだけ罪悪感を感じてきたことか。
あさの時代のような大家族を今から復活させるのは
あまり現実的ではないけれども、
うまく距離を保ちつつ協力をしあえるような実家との結びつきや、
地域の保育サービス、近所同士が目配りをし合えるような環境作りをして、
育児を母親一人だけの責任にしないところから始めないと
いけないのでは?
「親が自分のややこ世話して、何が悪いんだす?」
と、周りの人に悠々と言ってのける「本当のイクメン」が増え、
お父さんが育児をすることに疑問を感じる人さえいなくなる日が
いつか来るのでしょうか。
いや~、それにしても、みんなかっこよかったな~。
事故を知ってすぐに旅支度をするあさ、
心配して駆けつけ、九州まで同行するという五代さん、
夫が見つからないのに「いつかこうなると覚悟してた」と気丈にふるまうカズ、
事故は私の責任と、さとしに頭を下げるあさ。
ほんまに、かっこええ・・・。