NHK朝ドラに見る女性のスマート・キャリア

こんにちは。綺羅女プロデューサーOkeiです。 綺羅女とは、自分の足で自分らしい生き方(キャリア)をスマートに選び、 幸せを自らGETできる女性です。 NHKの朝ドラにはそのヒントが満載! Okeiがキャリア・コンサルタント目線で朝ドラの登場人物の女性と、 周りを取り巻く人間模様をウォッチング! 女性の幸せな生き方を、勝手に楽しく語ります♪

NHK連続テレビ小説の登場人物から女性の幸せを考えます

NHK連続テレビ小説「あさが来た」第69話から学ぶ女性のスマート・キャリア

綺羅女プロデューサーOkeiです。
今日もキャリア・コンサルタントの立場から
NHK連続テレビ小説のポイントに光を当ててみましょう!

 

今回の「あさが来た」から学ぶ
女性のスマート・キャリアのテーマは
 
「経験代謝」

 

です。

 

 

今回もあさの出番が少なくてちょっと寂しかったです・・・。

前回は雁助に焦点を当てましたが、今回は新次郎に焦点を当てます。

ここのところ、「女性のスマート・キャリア」ではなく、

「男性のスマート・キャリア」になってます・・・。

ま、それもいいですね(笑)

 

やっぱりサトシは、新次郎の幼なじみだったんですね。

小さい頃の出来事が、仲の良かった幼なじみを引き裂き、

新次郎にもサトシにも、深い傷を残してしまっているということなのですね。

 

新次郎は幼なじみを傷つけてしまい、

家族をバラバラにさせてしまったという負い目から、

両替商という商売を毛嫌いするようになってしまっています。

 

なかなかその事実を周りの人に話すこともできず、

「商売には興味のないのん気なおぼっちゃん」として

認識され、本人もそれでよしとしていたところがあります。

 

でも今新次郎は過去の経験を振り返り、自分自身と向き合おうとしています。

 

OkeiはCDAというキャリア・カウンセラーの資格を持っていますが、

CDAが使う用語に「経験代謝」という言葉があります。

 

普段無意識のうちに起こしてしまっている習慣的行動、

特定の場面で無意識のうちに頭の中に出てくる考え、怒り、不安、悲しみ、憎しみ・・・

どうして自分はこの場面でいつもこんなにイライラしてしまうんだろう・・・

というようなことはありませんか?

 

過去の経験を振り返ることで、その原因を発見し、

それを引き起こしている自分の特徴(自己概念)にも気づき

そういう特徴を持っている自分自身を認める、

この一連の流れを「経験代謝」といいます。

 

例えばOkeiは急に家にかかってくる勧誘の電話が大嫌いで、

怒りのあまり息が上がってしまうことがあります。

 

なぜここまで?と自分自身でも不思議だったのですが、

よく考えてみると過去に断っても断ってもしつこい勧誘電話をしてくる人がいて、

執拗な嫌がらせが続いて精神的ストレスを抱えたことがありました。

 

この経験が現状の「怒り」を引き起こしているのだと発見したのです。

 

そしてさらに気づいた自分の特徴は

「自分を押し付けるのではなく、相手を尊重するべきだ」

という考えを強く持っていて、知らず知らずのうちに周りの人にも

それを強く求めているというというものです。

 

そういう考えを強く持っているから、

自分の食事中に勧誘の電話がかかってきて断ってもしつこかったりすると、

「何の権限があって人の食事をじゃましとんねん!」となってしまうわけです。

 

でも、そんな自分の特徴がわかっているから、

逆に冷静になり、自分を落ち着かせて断ることができるのです。

 

解説が長くなってしまいましたが、新次郎をこの経験代謝に当てはめてみると、

 

■今の新次郎の習慣・・・「両替商を毛嫌いしている」

■過去の経験(原因)・・・「お金が原因で幼なじみの家族を窮地に陥れ、恨まれている」

■もともとある新次郎の特徴・・・「困っている人がいたら全力で助けるべきだという強い思い、優しさ」

 

こうなり、新次郎がもともと持っている「相手に対する思いやりや優しさ」を貫けなかったことが

今の新次郎のかたくなな振る舞いにつながっているのでは、と分析できます。

 

新次郎は過去の経験が自分の振る舞いにつながっているという自覚があるので、

経験の振り返りは心の奥底でいつも繰り返されていたのだと思います。

 

今は次のステップ、そういう自分と向き合い、この先そういう自分と

どう付き合っていくかを考えるタイミングなのでしょう。

 

サトシと歩いてきた新次郎。どんな話をするのでしょうね。