NHK連続テレビ小説「あさが来た」第93話から学ぶ女性のスマート・キャリア
綺羅女プロデューサーOkeiです。
今日もキャリア・コンサルタントの立場から
NHK連続テレビ小説のポイントに光を当ててみましょう!
今回の「あさが来た」から学ぶ
女性のスマート・キャリアのテーマは
「ジョハリの窓」
です。
今回のお話では、互いが互いをするどく分析するような会話がありました。
キャリア・コンサルティングをするときにとても大切なのは、
クライエントがどういう人で、
何をしている時に一番輝いているのか、
人から頼りにされている部分はどこなのか、
それを分析し、本人に伝えることです。
よく、自分にぴったり合った仕事を見つけるには、
自己分析が大切だと言われますが、
自分のことを自分で分析するには実は限界があります。
それには「ジョハリの窓」という考え方が役に立ちます。
「ジョハリの窓」とは心理学者ジョセフ・ルフトと
ハリー・インガムが発表した対人関係のモデルです。
自己には4つの窓があると考えられています。
■解放の窓
自分でも気づいていて、他人も知っている自分の特徴
■秘密の窓
自分は気づいているが、他人には見せていない自分の特徴
■盲点の窓
他人は気づいているが、自分では気づいていない自分の特徴
■未知の窓
自分も他人も気づいていない自分の特徴
対人関係を円滑にするには、解放の窓が大きい方が良いと考えられていて、
それを大きくするには盲点の窓、秘密の窓を小さくする必要があります。
秘密の窓を小さくするには、必要に応じて自己開示をすれば良く、
盲点の窓を小さくするには、他人からのフィードバックを受けると良いのです。
その点で、今回の中ではお互いにフィードバックがなされていましたね。
▼新次郎→雁助
・ゼニ、カネが好きなのではなく、「信用」が好き
・自分以外のことばかり考えすぎ
▼雁助→新次郎
・新次郎と父親は似ていないようで似ている
▼あさ→新次郎
・人に好かれるのは才能で、それは商才につながる
このように、相手に対するフィードバックが、盲点の窓を小さくし、
その人が今まで気づいていなかった自分自身に気づくことに役立つのです。
普段の生活の中でも、相手の良いところはどんどんフィードバックしてあげるといいですね。