NHK連続テレビ小説「あさが来た」第150話から学ぶ女性のスマート・キャリア
綺羅女プロデューサーOkeiです。
今日もキャリア・コンサルタントの立場から
NHK連続テレビ小説のポイントに光を当ててみましょう!
今回の「あさが来た」から学ぶ
女性のスマート・キャリアのテーマは
「苦言を呈する」
です。
あさが、「日の出女子大学校」で女子学生に向かって話したこと。
厳しい言葉でしたが、身の引き締まるお話でした。
あさ自身が小さい頃からずっとそうであるように、
女性が目立つと叩かれる。
そういう中で女子学生が意識を高く持って
自分の信念を貫くのは、生ぬるい事ではないことを
あさが一番よくわかっているからこそのお話なんですよね。
「苦言を呈する」をネットで検索すると、例文に太宰治の「新郎」
の一節が出てきました。
「苦言を呈する」側の思いがよく伝わってくる一節なので紹介します。
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「けれども私は、私と附き合った人をひとりも堕落させませんでした。」
と言い切る事が出来たら、どんなに嬉しいだろう。
私はこのごろ学生たちには、思い切り苦言を呈する事にしている。
呶鳴どなる事もある。それが私の優しさなのだ。
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「苦言を呈する」ことが優しさなのだと書いてあります。
相手の言動の中で気になること、しかも、
これを言ってはきっと気を悪くするだろうな、嫌われるかもしれないな、
と思うようなことを、相手に言うことは、
ものすごい労力がいります。
相手の気になることに目をつむり、当たり障りのないことだけを言って
付き合うこともできます。
でもそれは、相手に対して誠実ではない、というのは
事実だと思うのです。
褒めるときは褒め、どうだろうと思うところは
きちんとそれを伝えることが、長い目で見ると大きな信頼につながるものです。
Okeiは若い頃、相手の顔色をうかがうばかりでした。
これを言ったら嫌われるんじゃないかと。
でも今は、その相手との関係性にもよりますが、
言った方がいいんじゃないかと思うことは
きちんと伝えるようにしています。
得意な方ではないけど・・・。
で!びっくりぽんなことに、平塚らいてうが登場!
なかなかの曲者ぶりですが、女子学生の側からこういう人物が出ることは
あさにとっては大きな学びになるでしょう。
あさに対してハッキリとものが言える女性は、
娘の千代くらいですもんね。
どういう関わりが展開されるのか、楽しみです。
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